この訪問は、経済・教育・労働を始め、多くの分野における両国の協力を促進させるためのものです。

ミロシュ・ゼマン大統領 （写真：TTXVN）

ベトナムとチェコが1950年2月2日に外交関係を樹立して以来、両国関係は絶え間なく、発展しています。ベトナムは中東欧地域においてチェコを優先的なパートナーと見なしている一方、チェコはベトナムとの協力関係を多面的に発展させたい姿勢を示しています。

 

ベトナム チェコの重要なパートナー

ゼマン大統領のベトナム訪問を前に、チェコ大統領府対外担当者ロドルフ・ジンドラック氏は、今回のベトナム訪問はゼマン大統領の2017年の最も重要な外遊であると述べ、次のように語りました。

（テープ）

「チェコとベトナムの伝統的な関係は、かつてのチェコスロバキア時代においてもとても良好です。チェコにとってベトナムは、アジア、並びに東南アジアへの窓口で、重要なパートナーです。そして、ベトナム人は、人口の面でチェコの第3少数民族で、両国の緊密なつながりを作っています。チェコはそれを大切にしています。」

チェコはヨーロッパにおいて、ベトナム人を少数民族として認める唯一の国です。現在、チェコに在留しているベトナム人は6万人以上で、チェコの社会に溶け込んでいます。チェコ政府は、チェコの発展、及び、両国関係の発展に対する同国在留ベトナム人コミュニティの貢献を高く評価しています。

近年、両国の経済関係は著しい発展を見せています。2016年の貿易総額は、約10億ドルにのぼり、前年と比べ22％増となりました。チェコは2012－2020年期の国家輸出戦略においてベトナムを12の優先的輸入先に入れています。投資分野では、チェコはベトナムに投資している国と地域の中で、42位に立っています。

両国関係の発展展望

ゼマン大統領の今回のベトナム訪問は両国関係に新しい発展段階を切り開くと期待されています。ゼマン大統領に同行するのは、エネルギー、情報技術、薬品、観光などの分野に携わるチェコの企業60社の代表です。その中の多くはチェコの大手企業です。チェコ大統領府対外担当者ジンドラック氏はつぎの用に語りました。（テープ）

「両国の経済関係を発展させるとともに、観光分野での協力を拡大しようと思っています。チェコ人のベトナム旅行、そして、ベトナム人のチェコ旅行に便宜を図りたいと思います。昨年、ベトナムを訪れたチェコ人観光客は1万4千人でしたが、これは、観光分野での協力を強化する大きな潜在力を示しています。私は、両国国民の相互理解を大切にしています。」

このように語ったジンドラック氏はまた、ゼマン大統領によるベトナム国賓訪問は両国の伝統的な協力関係を深化させるのは間違いではないと強調しました。